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取組の輪 市町村に拡大/江別市 本年度全工事対象に/インフラゼロカーボン試行工事

2024/05/09付 DOTSU-NET NEWS
 開発局や道など道内主要発注機関が進める北海道インフラゼロカーボン試行工事に関し、市町村にも取組の輪が広がっている。各市町村で2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」の表明が行われる中、江別市では、本年度実施する全工事を対象として試行工事に取り組むことを決定。水道部発注分を含めて取組を推進し、建設業におけるカーボンニュートラル(CN)の意識醸成につなげる方針としている。流動的な要素を残すが、他の市町村が追随する可能性もあり、今後の動向が注目される。

 北海道インフラゼロカーボン試行工事は、受注者がCO2削減に資する取組を実施した場合に工事成績で加点評価するもの。道内建設業において率先してCNを進めるため、開発局、道、札幌市、JRTT、東日本高速道路(株)北海道支社が連携して22年度から取組を展開している。
 北海道公共調達におけるカーボンニュートラル(CN)連絡会議が取りまとめた23年度12月末時点における試行工事の取組状況をみると、対象工事件数5178件に対する取組工事計画件数は4079件。実施率は79%に上るなど、取組が着実に浸透している状況がうかがえる。
 政府方針を踏まえ近年は、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指すゼロカーボンシティの宣言を行う市町村も増加。江別市では、昨年6月の2定市議会における市政執行方針の中で宣言を行っており、庁内関係部局での検討を経て、本年度から試行工事に乗り出すこととした。
 取組は開発局や道などと同様、工事現場におけるゼロカーボンに資する取組を希望する場合、受注者からその内容について提案を受け、実施が確認できた際に工事施行成績評定で加点。市の担当者は「道の取組事例を参考に実施を決めた」とし、カーボンニュートラルの意識醸成の観点からも積極的な実施を呼びかけている。
 本紙調査では、他の市町村でも既に検討しているところもあり、今後の動向が注目される。

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