国土マネジメント研究セミナー／１次産品アジア向け加工軸に／森地氏が本道の方向性提言

　一般財団法人計量計画研究所主催、一般社団法人北海道開発技術センター共催の国土マネジメント研究セミナー「いま、北海道を考える」が２４日、札幌第１合同庁舎で開かれた。基調講演を行った政策研究大学院大の森地茂特別教授は、本道の進むべき方向性として、農水畜産品のアジア向け加工を軸にした製造業の展開を提言。観光面では、札幌を中心とした道央と道東、道北との差別化が進んでいない現状を指摘したほか、札幌がけん引役となって本道の域外収支の黒字化を図る必要性を唱えた。また、地方部の生活サービス向上に向けて、高速交通とサービスの拠点化も重要と話した。