道農政部 総合評価項目別得点／工事成績９１～９３点５割超

　道の各振興局が発注した農業農村整備工事における２０２３年度簡易型総合評価落札方式の項目別得点状況がまとまった。工事施行成績は、７点を獲得する「９１点以上９３点未満」の区分が最多の５３.３％。次いで、６.５点の「８９点以上９１点未満」が３８.６％となっており、２区分で全体の９割超を占めている。このほか「技術職員の育成・確保」で９５.１％、「雇用環境への取組」で３７.４％の応札者が加点評価を受けた。
　２３年３月発注のゼロ国債・翌債工事を含めた集計。簡易型総合評価落札方式の適用工事３５２件における入札参加者数は、延べ１４５５者で前年度を２６８者上回った。
　技術評価項目の得点状況のうち、工事施行成績をみると、最も多い区分は「９１点以上９３点未満」で７７５者。全体の５３.３％を占める結果となった。このほか「８９点以上９１点未満」が５６２者で３８.６％、「８７点以上８９点未満」が９２者で６.３％など。最高点の７.５点を得る「９３点以上」は、０.８％に当たる１２者だった。
　標準評価項目から地域選択項目に移行した「技術職員の育成・確保」は、全振興局で評価対象に。「３５歳未満が１５％以上かつ新規が１％以上」「技術職員の総数が同数以上」が７８.１％の１１３６者、「技術職員の総数の減少または減少率が「１～２人または４％以下」が１４.２％の２０６者、「３人または６％以下」が２.８％の４１者となった。
　「雇用環境への取組」では、新たに追加された奨学金返還支援を含め、建設雇用優良事業所表彰、通年雇用のいずれかに該当する場合に評価。オホーツクと十勝を除く１２振興局が選択し、９２８者の３７.４％に当たる３４７者が加点を受けた。
　表彰実績については、優秀業者が過去１～３年間の実績で２５.７％の３７４者、４～５年間で１４.６％の２１３者。優秀技術者はそれぞれ８.３％の１２１者、２.７％の４０者となっている。