道内建設業の施工余力は十分／大型への期待高まる一方で不安も／国の経済対策 ― 公共事業の行方は

　安倍晋三首相が関係閣僚に経済対策の取りまとめを指示してから１週間が経過した。補正予算案編成に向け、各省庁では事業の積み上げに動き出しているようだが、公共事業の規模は不透明。一部では、財源問題などを背景に「厳しいのではないか」との見方も出始めている。道内主要発注３機関の道内業者受注額は６月末で２,４００億円程度。前倒し発注が進み前年度を大きく上回ると同時に執行率は６割を超える状況とみられる。しかし、前倒してはいるが規模的には２５年度や２６年度を下回り、前年度の受注企業でまだ受注できていない企業も４００社余りある。前倒し分も多くが年内での完工が見込まれることから、大型補正でも十分執行可能な“余力”がある状況だ。