新任開建部長リレーインタビュー
石狩川開建部長 神保正義氏
将来見越して津波対策も

じんぼ・まさよし
昭和50年北大卒業。6年局河川計画課流域対策官、8年網建次長、10年庁水政課企画官、13年河川工事課長、15年釧建部長。
昭和26年11月9日生まれ、53歳。札幌市出身。
昭和50年北大卒業。6年局河川計画課流域対策官、8年網建次長、10年庁水政課企画官、13年河川工事課長、15年釧建部長。
昭和26年11月9日生まれ、53歳。札幌市出身。
―管内の印象と当面の課題
先日、空知の地域連携会議に出席した折、各市町村が個性を出し、まちおこしへ向けて様々な努力をしているのを感じた。札幌への一極集中が問題となっているが、そうならないよう地方が頑張っており、そのための支援をしていきたい。当部は治水事業が主であるが、札幌開建等とも連携して地域振興のお手伝いをしたい。もちろん、中心都市である札幌に対しても重点的な投資は必要だ。
八月二十二日の大雨で千歳川などの低平地で内水氾濫が生じた。管内は低平地が広がっており、ひとたび堤防が切れると被害は大きい。水害に脆弱な地域といった認識を持っている。
八月二十二日の大雨で千歳川などの低平地で内水氾濫が生じた。管内は低平地が広がっており、ひとたび堤防が切れると被害は大きい。水害に脆弱な地域といった認識を持っている。
―重点的に展開する事業について
石狩川水系河川整備基本方針が昨年六月に策定された。今、学識経験者や地域住民の意見を伺いながら各支川ごとに河川整備計画の策定を進めている。ことし四月には千歳川の河川整備計画が決まった。遊水地の整備が中心となる。放水路計画の時の教訓を生かし、様々な方と議論をしながら取りまとめた。今後、具体化する中で難しい問題があるだろうが、とにかく地域の方々の意見を伺って、地域にとって一番良い姿にしようと考えている。
このほか、幾春別川新水路事業では来年二月にも旧美唄川の切替を実施するが、その事業効果に期待している。夕張シューパロダムについては、本年度から本体工事に着手。豊平川では、堤防強化や札幌市のまちづくりと一体となった整備を進めていく。
このほか、幾春別川新水路事業では来年二月にも旧美唄川の切替を実施するが、その事業効果に期待している。夕張シューパロダムについては、本年度から本体工事に着手。豊平川では、堤防強化や札幌市のまちづくりと一体となった整備を進めていく。
―地域の特性を反映した事業について
スマトラ沖地震が記憶に新しいが、近年、津波の被害が多いように思う。国内でも地震が頻発している。石狩川下流域は低平地が広がっているため、万が一、日本海側で大きな津波が生じたなら多大な被害が生じるだろう。ソフト面だけではなく、ハード面の対策も必要。将来を見越して整備していくべきと考える。
―建設業界への要望等
建設業は、人々の安全確保や生活を豊かにするといった大きな使命を持っている。特に、災害時の活躍は顕著。新潟県中越地震の例などを見ても重要性が分かる。ただ、最近は公共事業に対する批判や橋梁の談合問題などがあってイメージダウンが否めない。若くて優秀な人材を育てなくてはならないが、若者が避けるようになっては、業界全体の地盤沈下、技術力の低下を招く恐れがある。技術力の維持・向上ができなくなるのではと心配している。今以上にイメージアップし、若者が安心して就職できる環境を整えることが大切。その結果、技術力も一層向上するだろう。
(北海道通信日刊建設版 平成17年9月12日付1面)


